愛され体質？下らない。６

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玲音「文化祭か…。」



『どーしたの。』



ボーッとしている玲音に声をかける。



玲音「何でもねー、幼馴染が昨日来たから気分わりーだけー。」



『すごい言いようだね。』



幼馴染来たら普通嬉しくない？



僕だったら幼馴染に来てほしいけどなー、ここ何年か会えてないし。



愛月「…大丈夫？」



玲音「だいじょーぶ。」



うーん、何かなぁ。



『最近、様子どうなの？』



玲音「…何が。」



『玲夏ちゃん、だっけ。』



玲音「…知らねぇよ。」



玲音にとって、玲夏ちゃんの名前は出してはいけないもの。



そのくらいは僕にだって分かっている。



玲音「あーっもう気分悪すぎ、保健室行くわ。」



それだけ言って保健室へ向かってしまう。



『やっちまった。』



虹「いや、気にしなくていいよ、今のはアイツが悪いでしょ。」



『そーかなー、でも余計なこと言ったことに変わりはないし。』



結翔「まあ…玲夏ちゃんは地雷だから…。」



虹「誰より玲夏ちゃんのこと心配してるくせにね。」



玲夏ちゃん、というのは。



フルネームを飯尾寺玲夏という、正真正銘玲音の妹だ。



確か、双子の妹。



『あれ、電話来た。』



ディスプレイを見ながら、少し驚く。



刀夜「誰？」



『んー、幼馴染？』



電話自体も久しぶりだな、なんて思いながら教室を出て電話に出る。

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