愛され体質？下らない。４

169　研磨side ページ36

国見「…何、話してたんですか。」



クロ達に捕まる前に、と言いたげにおれの隣に来る国見。



…ずっと思ってたけど、国見と及川…さんと矢巾…何か怖い…。



研磨「…別に…普通の話？」



国見「…へー。」



瑞和の居たところに背を凭れさせる国見。



研磨「国見は…瑞和の過去、知ってるの？」



国見「…過去？」



…あー、知らないのか…まあおれも何かあったんだろうなってことしか知らないし、おかしくないか。



国見「孤爪さん、先輩のことどこまで知ってるんですか？」



…なんて言うんだろう…三人は、瑞和のガチ勢？



…セコム？



分かんない…。



研磨「何も知らないよ、今さっきそんな気がして聞いただけだから。」



国見「…ふーん。」



瑞和のことになると国見が怖くて仕方ない。



…でも、



研磨「国見は、瑞和のこと好きなんだよね。」



国見「…そうですけど、それが？」



研磨「…結構ライバル居るみたいだし、大変だね。」



国見「…孤爪さんもなんじゃないんですか。」



…賢いな。



研磨「さあ、どうだろうね。」



まあそのことを言ったりはしないけど。



月島とは違うし…。



国見「…先輩は、渡しませんから。」



研磨「…そう、頑張って。」



…でも、



研磨「…おれも負けないけどね。」ﾎﾞｿｯ



おれ、負けず嫌いだから。



ゲームもそうだし…瑞和のことも、そうだから。

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