愛され体質？下らない。４

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『及川さんと岩泉さんは行ってください、国見くんは残って。』



国見「…え、でも、」



及川「じゃあ国見ちゃんはあとで瑞和ちゃんと食堂来てねー！」



国見「は…？」



岩泉「ゆっくりしてけよ。」



国見「あの………って早いな…。」



あの二人逃げ足早すぎるね。



『で？今度は何があったの？』



そう聞くと、呆れたような顔をして溜め息を吐く国見くん。



国見「…及川さんに聞いたんですか。」



『聞いたよ、時計になってるって。』



国見「先輩にまで時計って言われるとは思いませんでした。」



時計になってる国見くん、個人的に見たかったな。



『どうしたの。』



国見「…先輩は悪くないんで。」



『いやまあ僕は自分が悪いなんて思ったことないけどさ。』



国見「…そうですよね。」



『君がそこまで素直だと怖くなるんだけど、何。』



どんな心境の変化なんでしょうか。



国見「…何でもない…んですけど…一つだけ、お願いしたいことがあって。」



『何？』



国見「…その…」



どうしたよ、言いたいことあるならハッキリ言いなよ。



何故か少し戸惑いながら、何かを言おうとしない国見くん。



『叶えられる範囲のことなら何でも叶えるけど。』



そう言うと、意を決したかのように口を開く。



国見「…抱き締めても、良いですか。」



ん？

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