愛され体質？下らない。４

157　国見side ページ23

花巻「で？実際何があった？」



一しきり笑いきったあとにそう聞いてくる。



国見「…別に、何もありませんよ。」



松川「何もなくて時計になってるわけないだろww」



花巻「ﾁｯﾁｯﾁｯﾁｯ言ってなww」



…この人達絶対に面白がってる。



国見「月島に喧嘩売られただけです。」



花巻松川「月島？」



この二人仲良すぎじゃない？



松川「えー、あの月島だろ？」



国見「月島なんて一人しかいないに決まってるじゃないですか…。」



松川「ほー、瑞和ちゃんモテるなー。」



国見「…何でそこに辿り着くんですか。」



花巻「そういうことだろ？機嫌の悪さ的に。」



オレが機嫌悪いとそんなにいつも瑞和先輩が関係するのか…？



…それで気付かない先輩も先輩だと思う。



花巻「てかさ、国見はいつから瑞和ちゃんのこと好きなの？」



唐突に聞かれたその言葉に少しだけ動揺する。



…聞かれるなんて思わなかった。



国見「…さあ、いつからですかね。」



松川「好きだってことは隠さないくせにそういうところ秘密主義かよー。」



…一体いつからだったか。



気付けば好きになっていたから。



でも多分…いくつも質問されたあの時。



あの時には既に…先輩のこと、気になっていたんだろう。



国見「…はい、秘密です。」



だから…恋敵がいるのは、面白くない。

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