階級・甲の癸さん拾伍

654話　桜花side ページ10

猗窩座「守るためにも、それだけの強さがなくては意味がない！！」



桜花「力がないと守れないのはその通りだと思うよ…だけど！！

あなた達のような鬼になって、守りたいものが何か分からなくなるのは嫌なんだ！！」



猗窩座「…！！！」



煉獄「…叶少女、」



攻撃を仕掛けてくる猗窩座を避け、刀を準備する。



桜花「全集中、虹の呼吸…伍ノ型・青の雨“桜雨”。」



技を放つものの、やっぱり避けられる。



煉獄「流石だな叶少女、俺も援護しよう！」



そう言いながら煉獄さんもまた戦い始める。



猗窩座「お前らを其処まで変えたのは…やっぱり、」



桜花「Aだよ、だからあなた達も…Aには攻撃したがらないんでしょ？」



上弦の鬼達を、「良い奴ら」って言ったんだ…それだけAは、人を…鬼さえも合わせ、差別しようとしたりしない。



桜花「…今はまだ人を殺してないあなた達なら…殺さなくていい。」



猗窩座「…何を、」



桜花「Aが今戦ってるのは、あなた達をも守り、殺さないためだって言ってるんだよ！！」



そう言った途端隙が生まれ、片腕を斬る事が出来る。



煉獄「動揺するほど癸が大切なら…素直になればいいではないか。」



猗窩座「…うるさい、黙れ、」



桜花「今ならまだ、大丈夫なんだよ…！！」



お願いだから伝わって、この人のことだって…Aは…私は、守りたい…。



それがAの夢であり、私の夢でもあるんだから…！！

655話　胡蝶side→←653話　桜花side

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す