階級・甲の癸さん拾伍

649話 ページ5

童磨「じゃああれだね、先手必勝…」



…待てよ、彼奴…



童磨「粉凍り。」



『やっぱりお前躊躇しないじゃん初っ端から初見殺しやって来るじゃん！！』



つい先日僕相手なら躊躇するかもとか言ってたの何処の誰だっけね！？



童磨「いやぁ、手加減したら無惨様に怒られてしまうからな！」



『性格終わってるよ彼奴！！』



猗窩座「………」



『猗窩座さんの顔を見て！！全力で引いてる！！』



そう言いながらもすぐさま準備をする。



童磨「血鬼術、蓮葉氷。」



『全集中、生の呼吸…弐ノ型・生霊の鼓動。』



そう言えば、童磨さんの攻撃からみんなを守ることが出来る。



童磨「わあ凄いや！！何したの！？」



『いや手の内を明かすほどの馬鹿はしませんけど！？』



仕方ない…此処は、僕がどうにか…



胡蝶「Aさん！！」



突然大声でしのぶさんに呼ばれる。



『…しのぶさん？』



胡蝶「この結界のようなものを外してください。」



…何を言っているんだよ。



『それは出来ません、これは絶対的にあなた達を守ることが出来る…』



胡蝶「そんなの頼んでいません。」



…その言葉に、決意を持った目に…何も言えなくなる。



胡蝶「あなたは一人じゃないんです…一人で背負おうとしないでください。」



『…そう、だったね…忘れかけてました…。』



…馬鹿だな、何で忘れてたのかな。



僕は一人じゃない…一緒に戦えるみんなが、居るじゃないか。

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