162話 ページ18
『眠いなぁ』
ジェイド「おや、休憩ですか?」
そう言いながら隣に座って来るジェイド・リーチさん。
僕は元々(みんなは知らないけど)飛べないので、みんなが見ていない内に木陰へと移動して休んでいた。
今日は善逸くんが来たと言う一大イベント(?)もあったために正直疲れがいつもの倍くらいだったから凄く眠い。
『まあそんな所ですかねぇ…』
ジェイド「そうですか」
て言うかあなたはどうしたんですか、と聞きたいが…まあ愚問だろう。
『…あー、巻き込まれてんじゃん…早速彼処側だなぁ…』
ジェイド「オーロさんのことですか?」
『はい。…煩い所はあるけど、社交性が低いわけでもないから友達は出来やすいんだろうなぁって』
ジェイド「寂しいと思っていたりしますかね」
『ん?…いや別に。慣れてるし…』
善逸くんも、しのぶも…ネーロも。
僕が居なくても生きていけるのは当然だと思うし、今までだってそうだったはず。
突然僕が現れたから僕と仲良くしてくれるだけで…僕が居なければ、その方が友達だって沢山出来て…
『…僕って、劣等感の塊なんだろうな』
ジェイド「意外ですね」
『そうです?』
ジェイド「最近は思わなくなりましたが、元々はあなたは自分に自信ある方なのかと思っていましたので。まあ殆ど関わったことがなかったからでしょうけど」
『あー、そりゃあ最近ですもんね。関わり始めたの』
自信ある…か。
あったら良かったのにね…なんて、最早他人事。
ジェイド「…おや、悲しいですね」
『…何が?』
ジェイド「僕達は、昨年クラスメイトだったはずですが?」
『認識してたんですね』
ジェイド「一時期ずっと隣に座っていたことにお気付きでした?」
『…えー、あー…言われてみれば』
ジェイド「おやおや…わざとあなたの隣に座っていたと言うのに。気付かれていなかったとは…」
『…は?わざと?』
そう問い掛ければ今更かと言いたげな目で見られる。
いや仕方ないだろう、そもそも昨年とか全然人と関わってなかった頃だぞ。
ジェイド「今年になって認識された、と言う所ですか」
『いや認識はしてましたよ、オクタヴィネルの副寮長様ですから』
ジェイド「ふふ、そうですか」
『…て言うか、何で僕の隣に座っていたんです?』
気になったことを聞いてみると彼はいつもより少し含んだ笑みを見せてきた。
…絵になるな、ほんとに。
ジェイド「あなたのことが、気になって仕方なかったからですよ」
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真冬 - 続き待ってます!! (2023年2月11日 20時) (レス) @page30 id: df27f919ce (このIDを非表示/違反報告)
明理(プロフ) - 善逸かっこいいとこなのに…この小説面白いのにぃ!!!更新待ってます!! (2022年6月5日 14時) (レス) @page30 id: 0be17a4bd3 (このIDを非表示/違反報告)
水瀬 華怜(プロフ) - 元々ツイステと鬼滅のクロスオーバーは好きですが、この作品は特に大好きです!!更新停止になってしばらく経ちますが、何度も読みに来てしまいます笑 都合はあるかも思いますが、いつか更新していただけたら嬉しいです。待ってます! (2021年8月30日 10時) (レス) id: c829cd7d6a (このIDを非表示/違反報告)
ナム - フロイドさんよぉあんた気づいてんじゃないのか…?女だってこと (2021年8月22日 22時) (レス) id: 9ed70eacbe (このIDを非表示/違反報告)
ぴおり(プロフ) - めちゃめちゃ面白くて一気に最後まで読んじゃいました!あまり好きではない顔文字も使ってないし、分かりやすい話だし、とにかく凄く読んでいて楽しかったので、頑張ってください!! (2021年1月17日 22時) (レス) id: 746032848f (このIDを非表示/違反報告)
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