146話 〇〇side ページ2
「ええ…何処だよ此処…」
そんな声を出して項垂れる。
…普段なら大声で絶叫しながら言うようなことだけど、もう一周回ってしまった。
「…炭治郎〜…伊之助〜…何処に居るんだよぉ〜…」
俺の名前は我妻善逸。
普通の高校一年生だ。
ある日クラスメイトの炭治郎と伊之助と、いつも通り下校していたら…ってもう良いわこの話し方、何処の小学生探偵の物語の冒頭だよ。
映画始まっちゃってんじゃん…今はそんな巫山戯てなんて居られないと言うのに。
善逸「…マジで此処何処…」
大体何かに巻き込まれる時は、いつも炭治郎と伊之助が一緒だった。
それだと言うのに、今回は一人なんて…え、まさかこれ一種のいじめ?嫌がらせ?
初めて聞いたよ知らない所にいきなり一人で放り込まれるいじめとか嫌がらせとか、そんなことある??
俺が何をしたって言うんだ、前世で人でも殺した?
…いや前世で殺してたのは人じゃなくて鬼なんですけどね!?
殺してたから!?殺してたからいけなかったの!?いやいけないよね知ってるけど!?
俺だってやりたくてやってたわけじゃないんですけど!?
そんな風に心の中で荒ぶっていると、突然バンっと扉(?)が開く。
善逸「イイイヤアアアア!?!?!?」
「!?!?何ですか一体何事です!?!?」
思わず叫び声を上げてしまうと、それに驚いたかのような声が聞こえる。
あ、待ってこれ俺ほんとに死んだ感じじゃない?
不審者と間違われて通報される感じ…うわ待って何か変な仮面つけてる人出て来たんだけどもしかして此処ってやばい所?
え、何死亡フラグ?て言うか死亡フラグを早くも回収しちゃった?俺死ぬ?
「…あなた学園長室で何をしてるんです?」
善逸「怪しい者じゃないんですだからそのまだ死にたくないんです謝るからさぁ!!殺さないでぇ!!」
「殺しませんよ!?何物騒なことを言ってるんです!?」
そう言われ、泣き始めた俺にティッシュを渡してくれる。
あれ…?俺本気でこの人やばい感じのあれだって思ってたけど、実はそんなにやばくない…?
もしかして良い人?
「…ところで、此処で一体何を?」
善逸「ズビーッ…あ、その…俺気付いたら此処に居て…嘘じゃないんですけど…」
「…ああまたですか…」
また、と言った言葉に思わず首を傾げる。
え、こんなことが何回も起こっちゃってるの??
良いの??
設備ちゃんとした方が良いんじゃない??
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真冬 - 続き待ってます!! (2023年2月11日 20時) (レス) @page30 id: df27f919ce (このIDを非表示/違反報告)
明理(プロフ) - 善逸かっこいいとこなのに…この小説面白いのにぃ!!!更新待ってます!! (2022年6月5日 14時) (レス) @page30 id: 0be17a4bd3 (このIDを非表示/違反報告)
水瀬 華怜(プロフ) - 元々ツイステと鬼滅のクロスオーバーは好きですが、この作品は特に大好きです!!更新停止になってしばらく経ちますが、何度も読みに来てしまいます笑 都合はあるかも思いますが、いつか更新していただけたら嬉しいです。待ってます! (2021年8月30日 10時) (レス) id: c829cd7d6a (このIDを非表示/違反報告)
ナム - フロイドさんよぉあんた気づいてんじゃないのか…?女だってこと (2021年8月22日 22時) (レス) id: 9ed70eacbe (このIDを非表示/違反報告)
ぴおり(プロフ) - めちゃめちゃ面白くて一気に最後まで読んじゃいました!あまり好きではない顔文字も使ってないし、分かりやすい話だし、とにかく凄く読んでいて楽しかったので、頑張ってください!! (2021年1月17日 22時) (レス) id: 746032848f (このIDを非表示/違反報告)
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