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三十六頁 ページ38

『………何ですかね。』



解散(?)になったはずだからわらび餅を食べようと甘味処にやって来たは良いんだけど…何故かまだ冨岡義勇が居て、甘味処の椅子の所に座っている僕を凝視している。



冨岡「……いや、」



其処まで言うとまた黙り込んでしまうから、冨岡義勇より僕の方が気まずくなっているような気がする。



『…良ければ座ってください?』



冨岡「…ああ。」



そう言いながら隣に座る冨岡義勇を一瞬だけ横目で見て考える。



…何が悲しくて尊敬され時には畏怖を感じられているはずの柱と甘味処にて二人で座らなければならないんだよ…僕そんなに大層な存在でもなければこの状況で普通に居られるような存在でもないのだけれど。



「お、また来てくれたのかい譲ちゃん。」



『あ、お兄さんこんにちわ。』



「お兄さんなんて年じゃないんだがねぇ、相変わらず上手いこと言うなぁ。

お、今回は随分美形の兄ちゃんも連れてんじゃねぇか、友達かい?」



いつもの甘味処の顔見知りになっているお兄さんがそう言うと、冨岡義勇は何も言わずに黙り込みながらお兄さんを見つめている。



普通の人なら此処でビビるんだろうけど、生憎お兄さんはそんなに繊細な性格はしていない…何が言いたいかと言うと、つまり、



「こんな美形にそんなに見つめられちゃあ顔に穴が空いちまう!」



…なんて言いながら笑うくらいには、かなり神経が図太かったりするお兄さんなんだ。



『…まあ、友達っていうか…はい、そんなところです。』



今此処で違うって全力で否定したら流石に可哀想かな、って思ったからそう答える。



「そうかそうか!わらび餅で良いのか?」



『あ、はい。』



「美形の兄ちゃん連れてるしな、いつもより多めにしてやる!」



『えー、そんなことしてくれたこともないくせに…僕は美形じゃないって?

自覚は有りますけど泣いちゃいますよー、お兄さんに泣かされたーって叫びながら。』



「捻くれて取るなよww辞めてくれww」



…まあ、こんな話するくらいには仲良しだよね。

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何卒 - すみません、誤解なら良いのですが、私のコメント消しましたでしょうか?なにか不快なことをしてしまいましたでしょうか?バグや勘違いなら申し訳ありません。もし、不愉快な思いをしてコメントを消したのであれば、申し訳ありません。。 (2019年11月3日 22時) (レス) id: 58baba6999 (このIDを非表示/違反報告)
キア(プロフ) - 面白いと思ったら貴方様の小説でしたか!とっても面白いです! (2019年11月2日 15時) (レス) id: c785cd048e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:心月美玲 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2019年11月2日 11時

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