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三十一頁 ページ33

『禰豆子ちゃんって言うんだね。』



そう僕が声を掛けると、頭を差し出してくる禰豆子ちゃん。



それが可愛いなぁ、と思いながら頭を撫でると、嬉しそうににこにことするものだからヤバイ可愛いどうしよう、の世界に居ます(真顔)



竈門「…Aに言わないといけないことがあるんだ。」



『うん?』



余りに神妙な面持ちで言われるものだから、炭治郎くんの方をちゃんと見て目を合わせると…少しだけ目を伏せながら言ってくる。



竈門「実は…禰豆子は、鬼なんだ。」



そう言われ、黙り込むと炭治郎くんは焦ったように言い出す。



竈門「禰豆子は本当に人を喰ったことがなくて…鬼になってから二年も経つのに、本当に全く喰ってないんだ!

だから殺す必要はないっていうのだろうか…とにかく、Aには認めて欲しい…と言うか、殺してほしくなくて…だからっ」



『知ってた。』



竈門「……………え?」



『知ってたよ。』



君が鬼と一緒に居るであろうってことも、禰豆子ちゃんが鬼だということも…全部知ってた。



『禰豆子ちゃんが人を喰らっていないのは何となく分かるよ…鬼がどのくらいの人を喰らっているのか、大まかにだけど分かるんだ。

人の強さも大まかに分かる…だから君が強くて最終選別を生き残るだろうってことも、禰豆子ちゃんが人を喰らっていない善良な鬼だというのも、僕はちゃんと分かってる。

そう言う鬼を殺す必要なんてないでしょう…だからそんなに心配しないで、僕は禰豆子ちゃんを殺そうとしたりしないし、君に対してどうのこうの言うつもりもない。』



そう言うと、安心したのか嬉しかったのか…今にも泣きそうな顔をする。



…もし嘘で、いきなり禰豆子ちゃんに斬りかかって居たりしたらどうしていたのだろうね…少しは人を疑うことを知った方が良い…まあ僕の場合は今のは嘘ではないけれど。



竈門「ありがとう…本当に…ありがとうっ…」



そう言いながら隣に居る彼の頭を撫でながら考える。



…彼らは、この世界の希望になるんだろうな。

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何卒 - すみません、誤解なら良いのですが、私のコメント消しましたでしょうか?なにか不快なことをしてしまいましたでしょうか?バグや勘違いなら申し訳ありません。もし、不愉快な思いをしてコメントを消したのであれば、申し訳ありません。。 (2019年11月3日 22時) (レス) id: 58baba6999 (このIDを非表示/違反報告)
キア(プロフ) - 面白いと思ったら貴方様の小説でしたか!とっても面白いです! (2019年11月2日 15時) (レス) id: c785cd048e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:心月美玲 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2019年11月2日 11時

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