二十五頁 ページ27
「刀抜けよ！！」
『何ですぐに立っちゃうのかな…僕は戦うつもりなんてないって。』
まあでも、人間相手の一対一ならば…癸にさえなっていない彼に負ける気はしていないから。
『まあまあ落ち着いて話でもどうだい、僕は琴平Aだよ。
君の名前を教えてよ、其処から話をして行こうじゃないか。』
嘴平「俺は嘴平伊之助、山の神だ！！」
『…そうかそうか山の神か、山の神に勝てるほど僕は決して強くはないなぁ…。』
この子何言っちゃってるんだろう、とか思ったってのは此処だけの話にしておこう。
嘴平「強えだろ！！良いから勝負だ！！刀を抜いて！！」
『地の人間が山の神に勝るはずがないと言うのに君は何を言うんだ…僕は君には勝てないよ、分かったらその刀を降ろして欲しいなぁ。』
嘴平「勝負しろって言ってんだよ！！」
『嫌だなぁこの子、圧倒的に話が通用しないようだ…。』
全く困った困った…どうにかこの場を凌ぐ方法はないかなぁ…そう思いはするものの、彼は今にも飛びかかって来そうだ。
…仕方ない。
『ごめんね。』
そう言って地面の砂を手に取り、彼に投げつけ…目くらましをしている間に木に登って彼の目に入らないようにする。
嘴平「！？おい、何処に…って木の上か！」
『すぐに見つけるのは何かな、折角隠れたと言うのに最早意味がない…頼むから見逃してくれ、頼むから(頭抱え)』
本当に勘弁して欲しいなぁ、困った困った…そう思うものの、彼は今にも木に登って来そうな勢いだ。
『よし、よしそれじゃあ…ほら、どんぐりあげるから諦めない…？』
どんぐりじゃあ無理だろうけど…なんて思っていたら、彼が少し動きを止める。
『…どんぐり好き？』
嘴平「俺の方が大きいどんぐり持ってるからな！！」
『そうなの？見たいなぁ…でも勝負って言われるから…』
嘴平「見せてやる！！一時休戦だ、来い！！」
まさかどんぐりに助けられるなんて思わないよね…()
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何卒 - すみません、誤解なら良いのですが、私のコメント消しましたでしょうか？なにか不快なことをしてしまいましたでしょうか？バグや勘違いなら申し訳ありません。もし、不愉快な思いをしてコメントを消したのであれば、申し訳ありません。。 (2019年11月3日 22時) (
レス) id: 58baba6999 (このIDを非表示/違反報告)
キア(プロフ) - 面白いと思ったら貴方様の小説でしたか！とっても面白いです！ (2019年11月2日 15時) (レス) id: c785cd048e (このIDを非表示/違反報告)
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