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二十四頁 ページ26

「猪突猛進!!猪突猛進!!」



『何だ今の猪、身体が人間っぽかったぞ未確認生物か?』



そう言いながら、隣を通り過ぎていった猪を見ていると、その猪は木にぶつかった後に僕の方を見た。



「おい其処のお前!!お前強いか!?」



『めちゃくちゃに弱いよ。』



「勝負しろ!!」



『聞いてたかなぁ。』



何なんだ、とか思いながら彼を見ると、彼は何食わぬ顔(と言っても猪の頭だから分からないけど)で僕の方に突っ込んでくる。



それをひょい、と避けてから地面に出来た刀の跡を見て思う。



これ当たったら確実に死ぬ、絶対に死ぬ、命が惜しければ逃げなければならない。



『勘弁してくれ。』



そう言いながら走って逃げる。



…待ってあの子善逸くんと並ぶくらいに早いけど、強さが寝てない善逸くんよりは遥かに強いから危ない気しかしないよ、逃げないと本気でヤバイ。



「逃げんな!!勝負しろよ!!」



『そんなに勝負したければ近くに居るであろう鬼と勝負したらどうかな。』



「うるせぇ!俺はお前に言ってんだ!!」



『僕に言っているのは分かるけど人同士で戦う必要性とか分かんないなぁ。』



「俺が一番強いからだ!!」



『なるほど分からん。』



君か一番強いならそれを示すためにも鬼を倒せよ、てか此方に突進するなよ、いやマジで。



そう思っていても確実に聞く耳を持たず、とにかく突っ込んでくる彼に少し面倒くさくなってくる。



『どうしたら良いの…』



そう言いながら立ち止まり、彼の方を見る。



「やっとやる気になったか!!猪突猛進!!」



そう言って僕に突進してきた彼の懐に、身を縮ませながら近寄り…そのまま彼に足をかけ、転びそうになった所を腕を掴んで投げ飛ばす。



投げ飛ばすって言ってもそんなに遠くには投げ飛ばさないけどね、僕は剣術もやるけどその前に体術を覚えさせられたんだよ。



「……???」



『混乱させてごめんよ、余り痛くはなかったと思うけど…手荒な真似をして悪いね。

あまり騒がれると鬼が来てしまうから嫌なんだ…勘弁してくれるかな。』



鬼とはこれ以上対峙したくない(切実)

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何卒 - すみません、誤解なら良いのですが、私のコメント消しましたでしょうか?なにか不快なことをしてしまいましたでしょうか?バグや勘違いなら申し訳ありません。もし、不愉快な思いをしてコメントを消したのであれば、申し訳ありません。。 (2019年11月3日 22時) (レス) id: 58baba6999 (このIDを非表示/違反報告)
キア(プロフ) - 面白いと思ったら貴方様の小説でしたか!とっても面白いです! (2019年11月2日 15時) (レス) id: c785cd048e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:心月美玲 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2019年11月2日 11時

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