運命を捻じ曲げろ。

色々な説明の話。拾 ページ46

光尊「こんなところかな〜。」



全部説明され、全て整理しながら考える。



『鬼って悲しい生き物だねぇ。』



光尊「ん？」



『支配の中でしか生きられないなんて、悲しい生き物だ。』



まるで昔の僕のよう。



逆らえば殴られ蹴られ、静かに…言うことを聞かないといけない。



光尊「…確かにね、その支配から解き放ってあげるためにも斬ってあげよう！」



『やだこの人サイコパス。』



光尊「流石にサイコパスって言われたのは初めてなんだけどな。」



「A酷いよ〜！」なんて言いながら抱き着いて来ようとするから殴る準備をすると、静かに逃げていく。



光尊「ま、取り敢えず、刀が来るまでは休もっか。」



『休む…かぁ。』



光尊「嫌なの！？」



『別に。』



休んでる暇あるなら鍛錬でもしようかなって思ったくらいのものだし。



『そう言えば、僕一人運命変えたっぽい。』



光尊「知らない内に凄いことやってて僕吃驚してるよ、流石だねA。」



『いや別に、目に入った鬼を殺しただけの話なんだけど。』



一番最後、前世の記憶で残っているのは…妹を嵌めたあの男の、苦しみながら死んでいく姿だった。



案外あの絶望顔が見てて良かっただけ…っていうサイコパス発言をしてしまうくらいだけど、多分その辺りが理由で目の前に居る敵を殺す…みたいな意識が出来ている。



『てか神の呼吸が強すぎる。』



光尊「目にも止まらぬ速さ、だよね正に。」



『ほんとにそれだと思う。』



…本当に速すぎるよ、僕にはもったいない力だ。



僕なんかには…。

日輪刀の話。→←色々な説明の話。玖

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す