最終戦別の話。肆 ページ29
『ふあ…』
山に入って少しした後。
…一日くらいは過ぎただろうか…今の所鬼には遭遇しない。
何故だろう、という疑問はすぐに消えた。
あの宍色の髪の少年…最終戦別に来た他の子達を守りながら戦っている。
そんなことをしていたら刀が摩耗するだけだと言うのに…もしかしてあの異形の鬼と戦った時、刃が折れてしまったのって…今他の子を守りながら戦っているから？
『だとしたら立派だなぁ、あの少年は。』
独り言のようにそう呟き、静かに目を瞑る。
…鬼が来ないのなら睡眠でも摂ってしまおうかな。
来たら来たで嫌でも分かってしまうから…光尊さんのせいで気配にめちゃくちゃ鋭いんだ。
そんなことを考えていると、何処からか声が聞こえてくる。
「鬼居ねーなー。」
「本当だね、折角斬れると思ったのに。」
「…気を抜くな。」
「分かってるってば、相変わらず固いなー。」
…あ、僕のこと見てた子達だ。
子達とか考えてしまうのも仕方ないよね、僕がトリップしてきたのは18歳の時…それから二年だから、精神年齢は20歳だ。
僕から見ればあの子達はずっと年下の子どもなのだし…
『…ねむい。』
昨日は神経鋭くさせすぎて寝てないし…彼らも僕には気付いてないみたいだし、寝よう。
そう思っていたその時…気配を感じる。
「…何、この気配…」
「ただの鬼じゃなさそうだね。」
「…行くぞ。」
…何となく分かってしまった気がする。
この気配は…宍色の髪の少年が殺されてしまう、異形の鬼だ。
『…さーて、どうするかぁ。』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 106人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
愛しい人との番外編。 【呪術廻戦】【文豪ストレイドッグス】
ヒーローの姉、元水柱【東京リベンジャーズ】【鬼滅の刃】
鬼滅の刃 転生したのは竈門花子!?【竈門花子】
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
そーな(プロフ) - すごく面白いです！続編楽しみにしてます(｀･ω･´)ﾉ (2019年10月29日 11時) (
レス) id: fda0224a1f (このIDを非表示/違反報告)
夕希(プロフ) - 私の好きな、薄桜鬼と鬼滅の刃がコラボしているとか、嬉しすぎます！ありがとうございます！ (2019年10月25日 17時) (レス) id: 9681d7962f (このIDを非表示/違反報告)
ユウカ(プロフ) - 薄桜鬼！懐かしい……更新頑張ってください！ (2019年10月25日 14時) (レス) id: 1f4124da1c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
