前日の話。壱 ページ24
光尊「思った通り今回ので行けるね。」
神の呼吸の説明があってから一年…まあつまり僕は12歳になったわけなんだけど。
次の最終選別とやらに僕は行くことになった。
それが明日らしく…光尊さんはにこにこしながら僕にご飯をよそっている。
『そんなに食べられない。』
光尊「良いから良いから!!食べて食べて!」
何がそんなに嬉しいのかよく分からないんだけど、明日行くってそんなに良いこと?
光尊「…死なないでね。」
『はあ?』
光尊「A、鬼と戦うの初めてになるわけだからさー。
やっぱり少しくらいは心配する気持ちはあったりしなくもないんだよ?」
一瞬だけ暗い顔をしたように思えた光尊さんは、すぐに笑顔になった。
けらけら、といつもみたいに笑いながらそう言う光尊さんに…何か妙なものを感じる。
『無理して笑わないでくれる。』
光尊「えー?無理してないよ?」
『僕、死なないから。』
そう言うと、食事をしていた手を止めて黙り込む。
『僕の目標は貴方を殺すことだって言ったはずだし、それまで死ねない。
前世では妹を守ることだったから、妹が死んでしまって生きる意味を失くしたけど…今世では貴方という存在があるから、貴方を殺すまで僕は死なない。
だからそんなに心配しないでくれる、気が狂うんだけど、貴方がその調子だと。』
そう言うと、悲しそうに笑いながら僕を見てくる。
光尊「…僕だって、怖いものがないわけじゃないんだよ。
大切にしている存在が死んでしまったら…って思うと、やっぱり怖いさ。」
…大切、ねぇ。
『死なないっつーの。』
光尊「…うん。」
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そーな(プロフ) - すごく面白いです!続編楽しみにしてます(`・ω・´)ノ (2019年10月29日 11時) (レス) id: fda0224a1f (このIDを非表示/違反報告)
夕希(プロフ) - 私の好きな、薄桜鬼と鬼滅の刃がコラボしているとか、嬉しすぎます!ありがとうございます! (2019年10月25日 17時) (レス) id: 9681d7962f (このIDを非表示/違反報告)
ユウカ(プロフ) - 薄桜鬼!懐かしい……更新頑張ってください! (2019年10月25日 14時) (レス) id: 1f4124da1c (このIDを非表示/違反報告)
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