運命を捻じ曲げろ。

色々な説明の話。伍 ページ41

光尊「で、さっき保留にした日輪刀。

太陽に一番近く、一年中陽の射すという陽光山で採れる猩々緋砂鉄と猩々緋鉱石から打たれた日本刀であり、日光を浴びる事以外は基本的に不死身である鬼に対して、その頸を斬る事で“殺す”事ができる唯一の武器。

別名『色変わりの刀』と呼ばれてて、持ち主によって刃の色が変わり、色毎に特性が異なる。

まあ色についてはAは不明になってくるから、取り敢えず此処は置いとくねー。

なお、色彩が変化するのは、剣士として一定以上の力量の持主の手に渡った、最初の一回限り…らしいんだけど、Aはどーだろ、ほら…特例だからさ。

そして、他人が使っていた日輪刀を所有しても、その特性は変わらない。

不可思議な力を秘めた部分もあるけど、鬼を殺せるのは頸を斬った時のみであり、四肢などをこの刀で落としても鬼は通常通り超速度で再生する。

また、強度的にはあくまでもただの多々良鉄でしかなく、岩よりも硬い鬼の身体を斬断できるのは、剣士の技量に依るところが遥かに大きい。

もし斬れたとしたら凄いってことだね純粋に！

ちなみに任務中に折損した場合は、その持ち主である隊士に専属する刀匠により、新たな刀が隊より支給されるよ。」



『その日輪刀っていうのがない限りは鬼を殺す事が出来ないってことだね。』



光尊「そうそう、理解が早くて助かるよ〜。」



一気に言われてるから忘れる可能性はあるけど。



忘れないようにしないといけないのが大変だな、頑張ろう。



取り敢えず忘れないよう、頭の中にメモをする。



記憶力はある方なんだよこう見えて。

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