最終戦別の話。弐 ページ27
『………!?!?』
…その時、ふと目を向けた。
宍色の髪を持つ…狐面を付けた少年。
彼を見た途端…何かが頭の中に流れ込んでくる。
…そう言えば、光尊さんが何か言っていたような気がする。
.
.
光尊「あ、あともういくつかトリップ特典はあってね!」
『え、何急に。』
光尊「その中の一つは何かと出てくるから教えようと…?」
『どんなの?』
光尊「興味持ってくれて嬉しいよ…!」
『聞かないと面倒臭そうだからだけど。』
光尊「酷い上げて落とさないでよ。」
『良いから早く言いなよ。』
光尊「ああそうそう…トリップ特典の一つなんだけどね。
誰かが死ぬ場合最後に会う時…その相手の、“最期”の瞬間が見えるんだ。
Aは、その運命を変えたいと思った時に動けばいいと思うよ〜。
運命は沿うべきものだけど…それを壊して欲しいって気持ちもあって、この世界に連れて来たんだからさ。」
.
.
『…“最期”の瞬間…。』
…光尊さんが言っていたのが本当なのだとしたら。
今僕が見たのは…あの宍色の髪の少年の…“最期”の瞬間だ。
手がいくつもある異形の化物と戦い…その化物の頸を斬ろうとするものの、硬く斬れず…刃が折れ、その隙を…
『…嫌な特典が付いてしまったものだなぁ…。』
別に僕は誰かを助けたい、とかそんな善人じみたことを言うつもりはないのに。
彼が死のうが僕には関係ないし…どうでも良いし。
簡単に言えば、僕がこの世界に来たのは、鬼殺隊を全滅させないためだけだし…。
…関係ないじゃん、僕には。
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そーな(プロフ) - すごく面白いです!続編楽しみにしてます(`・ω・´)ノ (2019年10月29日 11時) (レス) id: fda0224a1f (このIDを非表示/違反報告)
夕希(プロフ) - 私の好きな、薄桜鬼と鬼滅の刃がコラボしているとか、嬉しすぎます!ありがとうございます! (2019年10月25日 17時) (レス) id: 9681d7962f (このIDを非表示/違反報告)
ユウカ(プロフ) - 薄桜鬼!懐かしい……更新頑張ってください! (2019年10月25日 14時) (レス) id: 1f4124da1c (このIDを非表示/違反報告)
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