運命を捻じ曲げろ。

転生の話。伍 ページ14

『分かりやすく説明をしてくれない？』



そう言うと、「それもそうだ！」と言いながら笑う彼。



光尊「君に行ってもらうのは「鬼滅の刃」って言う漫画…アニメでもあるんだけど…それの世界線なんだ。

そこで…まあ、原作沿いでも何人も死んじゃうんだけど〜、本来なら起こらないようなことがいくつも起こっちゃって、それがとんでもない悲劇を生んじゃうかもしれないんだ。」



…今聞いただけでも情報量は多すぎるけど、それでも…重要な所を、一つ聞き取った。



光尊「だからこの際原作壊しながらみんな救ってっちゃったり…とか？

まあ基本的には君の好きにしちゃって良いんだけどね〜、最悪の悲劇さえ免れれば後は何でも良いから！」



『…ふーん。ちなみに、最悪の悲劇って？』



光尊「人間側全員死亡、鬼舞辻達鬼側だけ生存。」



正直どんな物語かとか、鬼舞辻とか言われても分からないんだけど。



『…どうにかしないとね。』



光尊「えっ、どうしたの急にやる気になってっ！」



嬉しそうに笑う彼を一瞥した後に、自らの掌を見つめながら答える。



『…鬼滅の刃って、妹の好きだったアニメなんだよね。』



僕はアニメの話になると聞かなかったからどんな話だったかとかは全然分からない。



誰がどこで死んで何がどうなるのが原作通りなのかも分からない。



だから、



『取り敢えず誰も死なないようにすれば良いんでしょ。』



光尊「ふふ、それが出来たら一番だし…凄いことだけどねっ！」



出来るかなんて知らないけど、僕には多分…誰かを殺す才能がある。



それを使えれば、それでいいだろう。

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