モブ人生返せ。

鼻が利くは不便 ページ17

「あの！！」



『…はい？』



昨日と言い今日と言いめちゃくちゃ声掛けられるなぁ。



ちなみに無惨様起きたら居なかった、何なんあの人自由人？？



…てか今声掛けてきたの誰かと思ったら炭治郎なんだけどどうしよう。



えっ、待ってモブ…僕モブ…え、モブ…



竈門「えっと…」(どうしよう、鬼舞辻の匂いがしたから声かけたけど違うし…でも…ああ何で何も考えずに声を掛けたんだ俺は…)



『………おーい？』



何故か何かを考えているか分からないが固まる炭治郎の顔の前で手を何回か振ってみるものの、何が起こったのか全く反応しない。



…生きてる？(おい)



竈門「その！俺、鼻が利くんです！」



『…そう。』



竈門「それで…あなたから知っている匂いがして…だからその…」



…おー、鬼舞辻無惨？？



お前のせいで鬼になっても居ないのに絡まれてるぞどうしてくれる？？



なんて思いながらも、それを口にすることは出来ずにどうすれば良いか分からず次の言葉を待つことしか出来ない。



竈門(…声掛けてしまったが、もし前みたいに人としてこの人と関わっていたとしたらどうする…？

それでいきなり知ってる人が鬼だなんて言われたら…混乱してしまう…。

鬼と知っていて関わっていれば話は別にしても…この人は鬼じゃない…普通に人間だ…何で何も考えずに声を掛けたんだ、俺は！)



『長考のお時間かな…。』



アニメだったら今この状況でなんて思ってるか聞こえてたんだろうけど。



アニメじゃないので聞こえませんね、当然か。

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