モブ人生返せ。

そろそろ泣こう ページ14

『…わざわざすみません…』



愈史郎「勘違いをするな、珠世様に言われたから嫌々送るだけだ。嫌々な。」



帰れよ、と言いかけて口を噤む。



いやマジで帰れよ(真顔)



とにかく愈史郎くんの目が怖すぎたから断った所、珠世様が家まで送るよう愈史郎くんに指示をした。



そのせいでかなりイライラしてるのかは知らないけど当たりがきつい。



『もう少し人に優しくしないと愛しの珠世様に嫌われるぞ…』



…思わず声に出してしまっていたらしく、愈史郎くんは僕の方を死んだ目で見ながら言った。



愈史郎「貴様にそんなことを言われる筋合いはない、黙れ醜女。」



『それ言われるの今日だけで六回目なんだよしかもいつも言ってくる相手が美形過ぎてそろそろ心折れるわ。』



美形って言われたのが満更でもないのか少し嬉しそうにしている愈史郎くん。



はー、可愛いなー。



『ていうか愈史郎くんはあれでしょ、珠世様以外は誰でも醜女に見えちゃう系男子でしょ、絶対そうでしょ。』



愈史郎「気安く名前で呼ぶな醜女、貴様は特別思っている。」



『名前で呼ばないならなんて呼べば良いんだよ、ていうか今聞き捨てならない言葉聞こえたぞ。』



特別思っているって何だよ。



ていうか特別ってことは他の人にも思ってるってことかよ失礼だぞ。



『これ全部次会った時珠世様に言うからね。』



愈史郎「…貴様殺すぞ。」



『僕が出会う美形は何故かいつも殺意が高い。』



って言ってもまだ無惨様と愈史郎くんしか会ったことはないけども。

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