階級・甲の癸さん拾参

563話 ページ8

『初めて告白されて、しかも相手が美形で、かなり良い言葉と一緒の場合、普通の対応は流石に出来ないと言うか、さすがの僕も無表情は保てないわ心臓ばっくばくだわでほんと勘弁して欲しい。』



童磨「そんなに嫌だった？」



『本音を言うと想われるのは初めてだから嬉しいです。』



めちゃくちゃ本音言うとね。



『でも、その、なんて言うのかなぁ…僕は此処二年以上もの間仕事で精一杯で…今は夢のこと、家族、仲間で精一杯で…そんなことを考えている余裕がなかったと言いますか。』



童磨「俺は今からフラれるのかな。」



『…そうなりますかね。』



決して嫌いではない、むしろ好き。



恋愛感情ではないけど…好き。



でも多分…



『僕恋愛にちょっとしたトラウマがあるから…。』



猗窩座「そうなのか？」



『ええまあ…。』



困ったことにねぇ…



童磨「…じゃあさ、暫く考えておいてくれないかい？」



『…保留にしろと言うんですか、一番酷じゃないですか。』



童磨「その間に俺を好きにさせればいい話だからね。」



こいつには恥じらいがないのか？？



『…でも、』



童磨「もし俺のことが嫌いじゃないなら、それは受けて欲しいけどなぁ。」



あー、言い方卑怯、言い方卑怯…！！



『わ、かりました分かりました！それでお願いします…！！』



そういうと、ぱっと明るい顔をした後、いつの間にか近くに来ていて…僕の頭に手を置いた。



そして、耳元に口を寄せてきて…



童磨「絶対好きにさせるから、待っててね。」



…そう、囁いた。



『ばっっっ、アホ！！』



童磨「馬鹿ってくると思ったのになぁ、流石A、期待を裏切る。」



うるさいわ！！

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