階級・甲の癸さん拾参

561話 ページ6

『……………ありがとうございます？』



何だ急に、もったいぶった割にはそんなことか…。



そう思いながらそう言うと、にこにこしたまま見ている。



童磨「返事がほしいな！」



『……………は？？？』



童磨「俺はAが好きだぜ？Aはどうかな？」



…んんん？？？



『ちょっっっっっと待って…？？？？？』



童磨「どうしたんだい？」



『…猗窩座さん、翻訳…』



猗窩座「…………はあ。童磨、それはどういう意味だ？」



そう聞くと、童磨さんは理解したのかにこにこと笑ったまま僕を見て言った。



童磨「俺はいつの間にかAに恋をしていたみたいだ！」



『…は』



童磨「だから俺とその思いを育まないか？」



『思ったより真っ当な告白されて驚いてます、え、これ告白？』



童磨「？うん。」



『…えっ、告白ってこんなムードも何もない所で夜に突然いつ鬼に襲われても仕方ないような、っていうかそのいつ襲ってきてもおかしくないような鬼にあぐらかきながらされるものなの？？』



猗窩座「むーど？」



『雰囲気です雰囲気、何なの。』



いやおかしい、絶対に何かがおかしい。



童磨「雰囲気なんて関係ないだろう？本気なのが分かればそれで！」



『いや本気なのか…？？』



童磨「俺がこの手の嘘をつけると思う？」



『うん。』



童磨「思ったより信頼ないなぁ。」



しくしくと泣き真似をする。



いや其処だよ、其処が主な理由だよ。

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