階級・甲の癸さん拾参

597話 ページ42

宇髄「愛してる。」



『愛してます。』



宇髄「愛してる。」



『愛してます。』



宇髄「愛してる。」



『愛してます。』



ほんと何だこの心のない愛してるのやり取りは。



そんなことを考えながら、さっきおうちゃんに言われたことを頭を反復させる。



伊黒「さっき癸になんて言ったんだ？」



桜花「あー、見てればわかりますよ？」



累「…悪知恵入れてそう。」



桜花「私のイメージに泣いた。」



はー、やりたくないけど…



『愛してます。』



宇髄「愛してる。」



其処まで言われた所で、宇髄さんの首に腕を回しながら抱き着く。



冨岡「…………は？」



宇髄「おい、」



そして宇髄さんの顔を見上げながら、少しだけ微笑み…



『愛してます。』



そう言う。



すると黙ったまま立ち上がった宇髄さんは、静かに部屋から出て行った。



『……………思ったより拒否られて泣きそう。』



桜花「いやうん、色々あったんだよ、うん。」



胡蝶「Aさんに何を思ったんですかね、あの人は？？」



不死川「いやまぁ…今のはなァ。ほら…。」



我妻「はあ！？羨ましい！！何今の！！羨ましい！！」



竈門(可愛い癸さん…。)



…羨ましくも何ともないですよ、ほんとに。



桜花「悪知恵が上手く行ったね。」



累「やっぱり悪知恵入れてた。」



桜花「正直今回ばかりは認めてしまったよね。」



もうやりたくないですね愛してるよゲームは。



あっこれフラグ？(今日数回目)

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