階級・甲の癸さん拾参

595話 ページ40

煉獄「さあ！遠慮なく来い！」



そう言いながら両腕を広げる煉獄さんの包容力って言ったらほんとやばいのな。



なんて思いながらも、



『失礼します…』



と呟きながら抱き着く。



…流石炎柱、と言うのも変だけど、何だかとてもあたたかい。



煉獄「うむ、やはり思った通りだな。」



いつもより小さめの声でそう言う。



『…？』



煉獄「癸は小さくて…愛らしいと思ってな。」



その言葉に身体が固まる。



煉獄「それにその格好もよく似合っている。」



多分ゲーム終了まで脱ぐことの出来ないメイド服の事を言っていて。



…この人天然で、しかも素で褒めちゃうタイプの人だからほんとにやだ。



『も、もう良いですよね、離れ、』



煉獄「もう少し。」



座りながら抱き着いている形だから、嫌でも息は耳に吹き掛かるし…あたたかさと今の発言の恥ずかしさで顔は熱くなってくるし、ほんともう、



『勘弁っ…してください…！』



死んでしまいそう。



煉獄「………癸、」



胡蝶「はい其処まで、もう良いですよね離れましょうか？」



桜花「時間制限なんてないんだから早く退こうよ？？ね？？」



不死川「終わりだろォ、良いよなァ伊黒。」



伊黒「ああ。」



また三人に救われた…とか思いながら離れる。



煉獄「よもやよもや！俺はもう少し今のままが良かったがな！」



『！？！？！？』



桜花「いやさせませんが？？」



累「A…あとで抱擁して？」



『…えっ、あ、うん、良いよ。』



…案外煉獄さんも照れること言うんだなぁ、と思った今日でした。

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