階級・甲の癸さん拾参

586話 ページ31

「「「「『王様だーれだ。』」」」」



伊黒「…俺か。」



蛇さん当たったんだ、どんなこと言うのか想像がつかないなぁ。



そう思いながら見ていると何故か目が合う。



…この野郎今舌打ちしたろ、何で舌打ちしたクソ。



伊黒「一番と三番が四番を取り合う…とかはどうだ。」



『意外に王様ゲームに順応してて僕は反応しづらくなった。』



取り合うったってねー、そんなねー、取り合う内容もないよねー。



桜花「で、Aは何番で当たったの？」



『当たったのは決定なのね、その通りなんだけどさ、四番。』



取り合われる側じゃん、取り合ってくれる人なんて居ないわ。



寧ろちょっと可哀想だわ、こんな奴取り合わないといけないなんて。



累「え、A？それなら簡単だね、一番。」



『あ、累が一番なんだ？じゃあまだ悲しいこと言われなさそうで安心した(？)』



蛇さん当てる側だったから良いけどさ、もし当たった側だったら凄い悲惨なことになってた気しかしないんだよね。



ていうか蛇さんがそんなことを命令するとは誰も思ってもいなかったはず(多分)



冨岡「………三番。」



桜花「累と冨岡さんがA取り合い？いつも通りじゃん。」



『めちゃくちゃ冷静に言うけどそうなの！？』



伊黒「…あれだけ当然のように目の前で取り合われておいて気付いていなかったのか…？」



そんな摩訶不思議なものを見る目で見るなよ、泣いちゃうよ癸。

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