階級・甲の癸さん拾参

570話 ページ15

伊黒「久々の任務に此処まで遅れてどうする、貴様には鬼殺隊の意識がないのか、何故そんなにも自分の立場を理解出来ない、次期柱候補というのをしっかりと覚えておけ、そもそもそんなだから怪我をするのだ、それに…」



『……………ないな。』



伊黒「何がだ。」



起きてから初めての任務、伊黒さんとの合同だったんだけど。



炭治郎くんにあんなことを言われた手前、どう関わろうか…とか思ってはいたけどそんな必要なかった。



この人が僕を好きなはずがないじゃんね、むしろ嫌いだわ。



任務開始早々人にネチネチするような人だよ。



僕の顔見たら取り敢えずネチネチするような人だよ。



…ないよなぁ。



伊黒「貴様が今考えていることは俺の言葉を遮ってまで考えることなのか、任務のことより大事なことなのか、これから任務だと言うのに雑念があるというのが問題だ、それではまた怪我をするぞ、下手したら死ぬかもしれないぞそれで良いのか。」



『僕が！！悪かったので！！許してください！！』



何なんだよ畜生、なんて思いながらじとっと伊黒さんを見る。



…これだけ綺麗な顔しててもこの性格じゃあな…モテなさそうって言おうと思ったけど普通にモテるんだろうなぁ…何だこいつ腹立つ(おい)



伊黒「何だ。」



『…綺麗な顔しやがって。』



伊黒「…！？！？」



『早く行きましょうか。』



伊黒(何故急に褒められた…？何を考えているんだこいつは…？)

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