階級・甲の癸さん拾弐

555話 ページ48

産屋敷「…他のみんなは？」



不死川「…反対です、鬼舞辻は宿敵です。」



煉獄「いくら癸の言うことでも、賛成出来ません！」



悲鳴嶼「鬼は敵…特に鬼舞辻は…」



甘露寺「わ、私は…お館様の意向に従います…。」



宇髄「…他の鬼は良くても、鬼舞辻は派手に反対です。」



時透「…鬼舞辻は殺すべきかと…。」



冨岡「………俺はいつでも…Aの味方で居たいです。」



伊黒「癸のこの後の活動次第かと。」



まあ知ってた、と言うより…蛇さんがそう言ってくれるのと、お師匠様が味方をしてくれたことに驚いている。



産屋敷「…そうだね、小芭内の言う通りかもしれない。」



不死川「お館様！」



産屋敷「私はね、十二鬼月であった累を更正させ、鬼殺隊として活動するようにさせることが出来た…そんなAに期待しているんだ。

…Aなら…Aの夢である“鬼と人間の共存”を叶えられるかもしれない。」



…お館様は…それだからこそ、僕を柱に誘う…それは知っている。



…でも、それを断っていて…なのに中立のままで居てくれるのが、嬉しい。



産屋敷「A。」



『はい。』



産屋敷「これからの活躍も、期待しているよ。」



…あたたかいな、優しいな。



『ありがとうございます、精進します。』



鬼と人間の共存の未来…簡単な話ではない。



でも僕は…その未来のために、生きると決めた。



それが、はぐれ鬼である累…そしておうちゃんが、生きやすい未来になるための一歩でもあるのだから…。

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