階級・甲の癸さん拾弐

513話 ページ5

『いや！？そんな申し訳なさそうな顔しないで！？

僕は誰のことも恨んでないし誰も悪くないですしあの展開を自ら望んでいたので！？』



柱様方がかなり申し訳なさそうな顔をしてくるから寧ろ此方が申し訳なくなってくる。



結局誰も死ななかったから良いじゃないか思考の癸です(真顔)



冨岡「…信じなければいけなかった。」



…貴方は少し自分が師範だからって責任を感じ過ぎなんです。



『あれは僕が仕向けた展開なんで仕方ないんです気にするな！！

僕の生還を祝ってくれるのならいつも通りにするか笑って欲しいのが本音！！』



大声で言った後笑えば、



不死川「お前はそういうところがあるよなァ。」



時透「…呆れる。」



甘露寺「癸くんのそう言うところ、素敵！」



煉獄「よもや！何か食べ物を買ってきてやろう！」



悲鳴嶋「嗚呼…変わることのない癸…。」



宇髄「そう言う所だけド派手だよなぁ。」



そう言ってくれるみんな。



累「…これからも、家族って言っていい…？」



『？今までもこれからもずっと、累は僕の弟だよ。』



そう言えば笑ってくれる累。



…案外そんなみんなが、好きになってたらしいので。



『みんなが笑っていられるような場所を、僕は作りたいんです。』



みんなが笑っていてくれるのなら、僕はもう少しくらいはここに居ますかね。



そんなことを考えながら、累の頭を軽く撫で…微笑んだ。



このままの幸せが、続いてください。

514話→←512話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す