498話 累side ページ40
累「…ごめん、ね…」
…僕を救ってくれたのは、紛れもないAだった。
そんなAは…僕にとってかけがけのない存在で…なくてはならない存在で…。
…それなのに、そんなAは、今目の前で眠っていて…目を覚ますかも分からない。
僕がもし…何かに気付いていたら。
一緒に住んでいた、ずっとAを見ていた、そんな僕だから気付けることがあったはず。
なのに何も気付けず…やってはいけない、やめて…としか言わず、Aのことを信用しようとしなかった。
Aはいつでも僕を…僕達を守ろうとしてくれたのに、僕にはそれが出来なかった。
無償の愛をくれて、誰より僕を大切にしようとしてくれて、必要としてくれて、存在を認めてくれた。
なのに僕はAを…傷付けた。
家族という存在がAにとって如何に大切か…知っていたのに。
そんな家族に味方されないことの苦しさを…分かってあげることが出来ない。
だって僕は…いつでもAが居たから…どんなときも、Aは僕を守ろうとしてくれたからっ…!
なのに僕は何をしていたのかな。
絶対にAの事を守ると決めたのに…何をしていたのかな。
A…また、僕を家族って言ってくれる?
弟って言ってくれる?
また…優しく、頭を撫でてくれる?
可愛くて優しい笑顔を向けてくれる?
…祈ることしか出来ない、居るかも分からない“神”という存在に。
お願いだから…僕からAを、奪わないで。
Aを…助けて…。
累「…Aが居ないと…僕はっ…」
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ぽっぽ - これ、夢小説界隈にいていい人じゃないよ、、この話の作り方とか、天才のソレ夢小説以外でもこの人の作品をよんでみたい。オリキャラの配置がもう神、、、 (4月20日 2時) (レス) @page44 id: b2924b43fc (このIDを非表示/違反報告)
狐狸 - 累くんsideのところでとどめを打たれました。え?はやいって?仕方ないじゃん!涙が勝手に出てきたんだもんっ! (2020年7月8日 18時) (レス) id: a73b9ea5c2 (このIDを非表示/違反報告)
63:927393 - 涙が…止まらないです…めちゃ感動です。 (2019年11月7日 0時) (レス) id: 878066c85e (このIDを非表示/違反報告)
7112424 min(プロフ) - なんだよこれ…涙線崩壊しちゃったよ… (2019年10月23日 9時) (レス) id: a6cc06d7a9 (このIDを非表示/違反報告)
アイス - 階級・甲の癸さんの拾壱を、見たんですけど、泣いて親にうるさいって言われました☆ (2019年10月16日 18時) (レス) id: 617ca4b157 (このIDを非表示/違反報告)
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