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484話 ページ26

お師匠様に認めて欲しかった。



家族に、母に、認められたこともなかったから。



どうにかしてでも認めてもらいたくて。



痛くても苦しくても、僕は必死に鍛錬を詰んだ。



累と家族になるのが怖かった。



もし失ってしまったらって思ったから。



家族になった人を何人も失っていたから。



だから怖くて、中々なることが出来なかった。



料理が出来るかと聞かれた時、少し複雑だった。



僕は家事ができるけど、それはそうでもしなければ必要ないとされていたからで。



要らない存在になるのが怖くてやって来たことが役に立ったから。



何だか少し複雑な気持ちになった。



おうちゃんとこの世界で再会した時、何とも言えない気持ちになった。



おうちゃんは僕を忘れて…鬼になっていて。



僕のことを見て驚いていたけど、それは助けたことがあるからで。



少し苦しかった。



炭治郎くん達の裁判の味方をしたのは、大丈夫だからって思ったからだけではなくて。



もうおうちゃんが傷つく所を見たくなかったからで。



おうちゃんが傷付くくらいなら、僕は辞めた方が良いって思った。



おうちゃんが死ぬのなら…僕が死んだ方がマシだから。



虹の呼吸って言われた時、少し嬉しかった。



僕が言ったこと、記憶を失いながらも覚えていてくれたのかなって。



埜田雪希の事を聞かれた時、爆発しそうになって。



庇ったのだって、おうちゃんだったからなのもある。



大切な妹である、おうちゃんがまた傷付くのを見ていることしか出来ないのなら。



僕は死んだ方が良い…そう思ったから。



もうこれ以上、傷付いてなんて欲しくなかったから。



おうちゃんに癸さんって呼ばれた時、もう名前で呼んでくれないのかなって。



そう思ったら、悲しくて仕方なくなった。



強いでしょ、って言われたのが辛かったんじゃない。



名字で呼ばれたのが辛かったの。



僕はもう一度…あなたに名前で呼んで欲しかった。



その可愛らしい声で、Aって呼んで。



また、前みたいに、笑い合いたい。



…でも、思い出せないことで苦しんでいるのが分かって。



それなら、思い出さなくても良いやって思ったの。



今幸せで居てくれるなら、思い出さなくてもいい。



あなたが笑っていてくれるなら…他は何も望まない。



だから…笑っていて。



それだけが…僕の願いです。

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ぽっぽ - これ、夢小説界隈にいていい人じゃないよ、、この話の作り方とか、天才のソレ夢小説以外でもこの人の作品をよんでみたい。オリキャラの配置がもう神、、、 (4月20日 2時) (レス) @page44 id: b2924b43fc (このIDを非表示/違反報告)
狐狸 - 累くんsideのところでとどめを打たれました。え?はやいって?仕方ないじゃん!涙が勝手に出てきたんだもんっ! (2020年7月8日 18時) (レス) id: a73b9ea5c2 (このIDを非表示/違反報告)
63:927393 - 涙が…止まらないです…めちゃ感動です。 (2019年11月7日 0時) (レス) id: 878066c85e (このIDを非表示/違反報告)
7112424 min(プロフ) - なんだよこれ…涙線崩壊しちゃったよ… (2019年10月23日 9時) (レス) id: a6cc06d7a9 (このIDを非表示/違反報告)
アイス - 階級・甲の癸さんの拾壱を、見たんですけど、泣いて親にうるさいって言われました☆ (2019年10月16日 18時) (レス) id: 617ca4b157 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:心月美玲 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2019年10月12日 20時

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