階級・甲の癸さん玖

406話 ページ42

冨岡「埜田に嫌がらせをしているという話を聞いてな。

何があったかは知らないが、余りそういうのはよくないぞ。」



『えっ待って待って何の話っ！？』



何を言われているのか分からなくて混乱しながらそう言うと、埜田雪希が何も知らん顔で居るのが見える。



…この野郎…あのなぁ…お師匠様は純粋だから基本的に何でも信じちゃうんだぞ…()



『お師匠様、それ確実に違います、僕嫌がらせなんてしてません。』



冨岡「(別にしてても俺には関係ないが。)」



『出てる出てるお師匠様出てる！！』



何で此方は気にしようとしないの！？



ねぇ埜田雪希今の良いの！？(頭抱え)



冨岡「何かしたと聞いたが…」



雪希「だ、だから！鬼の子どもと一緒に私に嫌がらせしてくるんですって！

鬼を庇ってそんなことするからそうなるんですよ…！！」



冨岡「………俺も鬼を庇って隊律違反を起こしたが。」



雪希「えっ」



冨岡「…善良な鬼とそうでない鬼の区別くらい出来るだろう。」



「お前にはそんなことも分からないのか」と言いたげな顔をしているお師匠様。



ショック受けてる状態なのに追討ち掛ける辺り流石ですお師匠様(頭抱え)



冨岡「Aは取り敢えず傷を癒せ…余り無理に起き上がるな。」



『寝転がってる方が疲れるんですよ。』



冨岡「…俺のせいだな。」



『疲労骨折しなかったのが奇跡です。』



雪希「えっ疲労骨折っ」



『お師匠様の鍛錬めちゃくちゃ厳しいから。』



…何顔青くしてんの、継子なりたいんじゃないの(真顔)

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