階級・甲の癸さん玖

399話 ページ32

桜花「…馬鹿。」



『今回ばかりは何を言われても何も文句を言えない。』



そう言いながら僕の近くで下を向いている桜花ちゃんの頭を撫でる。



蛇さんが偉そうに腕を組みながらその隣で椅子に座って此方見てるのは無視する方向で(真顔)



てか何しに来たんだよ、マジで。



桜花「私はすぐ治るのに…はぐれ鬼の治癒能力は普通の鬼よりも高いし…」



『それでも怪我してる所見たくなかったんですよね。』



伊黒「……………」



『いや睨まないで蛇さん。』



そんな目で見ないでよ怖い怖い。



『僕が悪かったよ今回は…』



桜花「もうあんなことしないで…ほんとに寿命縮まったんだからね…馬鹿。」



『出来る限りは。』



桜花「ばーーーーーーーーーーか。」



『いや長い。』



そんなに伸ばして馬鹿って言わなくても良くないかな。



なんて思いながらも、今にも泣きそうな顔をする桜花ちゃんを撫で続ける。



『…あ、そうだ…桜花ちゃん、蛇さん、あげる。』



ずっとあげ忘れてたなぁ…って思いながら渡す。



伊黒「…何だこれは。」



『見ての通り飾りです、刀に付けられるように買いましたけど他でも良いし…何なら使わなくても良いですからね。』



善逸くんと一緒に買いに行った飾りを渡す。



桜花「…ありがとう、一生大切にするね。」



『いや大袈裟。』



伊黒「…仕方ない、貰ってやる。」



『貰ってやるとか偉そうかよ(真顔)』



…返されるよりは良いけどね(真顔)

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