階級・甲の癸さん肆

155話 ページ18

「ひひっ…追い詰めたぞ…。」



…嘘だろ、有り得ないわ。



鬼は死なないのにさぁ…これは嬲られる系か？



「お前人の血肉を喰わねぇのか？」



鬼の一人が突然聞いてくる。



桜花「だとしたら？」



「お前…はぐれ鬼か。」



桜花「………はぐれ鬼…？」



「そんなのも知らねぇのかよ！！」



げらげらと笑いやがって、すり潰すぞ(真顔)



「人の血肉を喰うことをしない、人を守る鬼のことをはぐれ鬼って言うんだよ。

まあそんな奴殆ど居ねぇけどな、呪いを解かねぇといけねぇしな！」



…鬼舞辻の呪い…あ、そう言えば私鬼舞辻って呼んでも平気だった。



ってことは無意識で呪いを解いている…？



桜花「呪いも解けないあなた達はかっこ悪いね。」



そう笑えば、いらっとしたのかかかってこようとする。



あー…炭治郎、少し遅れる。



そう思いながら、目を瞑った。



…その時。



桜花「…雨…？」



突然雨が降り出す。



…そして…



『全集中、雨の呼吸。』



何処からかそんな声が聞こえてくる。



「なっ、鬼殺隊！？」



『肆ノ型・紅雨。』



そう言った途端、周りに居た鬼達が一気に頸を斬られる。



…は、待て待て待て。



桜花「………つっよ…」



…柱レベルなんじゃないの…この強さ…。



そう思いながら見た先に居たのは…



『………終わった、か。』



…烏天狗の面を被った、鬼殺隊の隊服の上に羽織を着ている…特徴的な刀を持つ、鬼殺隊士だった。









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大正コソコソ噂話



桜花「はぐれ鬼は基本的に大体が、家族とか…大切な人を守ろうとしているんだって。」



※はぐれ鬼はオリジナル設定です※

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