階級・甲の癸さん肆

153話 ページ16

「…んん？妙な感じがするな。お前ら人間か？」



ダッ



鬼が炭治郎に襲いかかると咄嗟に斧を振るい首を切る。



いやマジ炭治郎凄いよな！！



「ハハ…斧か、やるな。でもこんな傷すぐ治るからな。ほらもう血は止まった。」



…あー、ですよねぇ…



そんなことを思っていると、鬼がまた炭治郎に襲い掛かっていく。



桜花「巫山戯んな、」



そう言ったその時、何処からか他の鬼の空気を感じ取り、二人から少し距離を取る。



桜花「出て来いよ、あの人間が喰いたいならその前に私を倒しな。」



そう言えば出て来る鬼。



相変わらず嫌な“味”をしてるよほんと…。



襲い掛かってくる鬼から少し距離を取り、蹴りを入れる。



やっぱり思った通り私は中々強いらしく、それだけで相手の腕が飛ぶ。



「てんめー！！」



桜花「私一人倒せないくせしてあの子喰おうとか…片腹痛いわ。」



「何で鬼が人間と居るんだ！！」



桜花「…」



確かにね！！



まあいずれ聞かれるとは思っていたけどね！！



桜花「人の血肉とかそういうえげつないものは食べたくないし…あの子は私の可愛い弟だから…かな！！」



そう言いながら駆け、相手を蹴り飛ばす。



でもさすが鬼…すぐに再生して元通りだ。



こんなん傍からみりゃあ鬼の仲違いだ、馬鹿馬鹿しい。



桜花「…だとしても、私は可愛い弟を守りたいんだよ。」



人間と鬼も分かり合う事が出来るってこと、教えてやるよ。

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