階級・甲の癸さん弐

68話 ページ22

『…帰りましょうか。』



伊黒さんと宇髄さんに、彼らの方を見ることなく声を掛ける。



伊黒「…お前は、下弦の陸である十二鬼月を斬った…それを俺達は目撃した。

その意味は…流石に分かるな？」



『わっかんないですねー！』



そう言いながら彼らの方をしっかりと見る。



宇髄「雨柱か、地味にも感じるが少しは派手でいいんじゃねぇか？」



『…えっ、待ってください嫌です(真顔)』



宇髄「嫌っつっても事実だしな。」



『待ってください！！まだ二週間経ってないです！！いやまじで！！』



そもそも、



『あなた達は僕のこと認めてませんよね…！？』



伊黒「今のを見せられて認めないなどは流石に言えない。」



『嫌です！！僕は！！柱には！！ならないから！！』



宇髄「往生際が悪いぞ、良いからお館様にご報告だ！！」



『ド派手に嫌ですお断りさせてくださいよ！！』



何でそうなるのか本格的に理解出来ないのですが！？



…いや、甲の階級で十二鬼月倒したからか…(真顔)



宇髄「良いじゃねぇか、烏天狗の面を被った雨柱！中々派手だな！」



『何処も！！何一つとして！！派手じゃない！！

取り敢えず僕の腕を掴む手を離してはくれませんか行きたくないいいいいい！！』



伊黒「往生際が悪すぎる、眠らせてから連れて行っても良いんだぞ。」



『あなた認める以前に僕のこと興味ないんですよね！？』



伊黒「言ってられない。」



『あなた僕のこと嫌いだな！？』



僕は好きだけどな！(キレ)

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