階級・甲の癸さん弐

52話 ページ6

煉獄「癸！今晩食事でも一緒にどうだ！」



『あー…遠慮させてください。』



あれからというもの、煉獄さんは僕を少年無しでで呼ぶようになり…何かと声を掛けてくるようになった。



うーん…認められたんだろうけど…あまり嬉しくはないね。



煉獄「何故だ！」



『今晩は任務がありまして…』



煉獄「そう固いことを言うな！」



『やべぇ話し通じねぇ…。』



そう言いながら頭を抱えるものの、当の本人は何が起こったか分からないのか首を傾げている。



煉獄「仕方がない！！なら昼を食べに行こう！！行くぞ癸！！」



『あの？？僕に拒否権は？？ねぇ？？首根っこ掴んで引っ張らないで苦しいいいいいい』



それでも離してくれないから取り敢えず通った人に助けを求めることにする。



『あ！！其処の！！蛇の人！！助けてください！！』



何を思って蛇柱である伊黒さんに助けを求めたのか、三秒前の自分に問いたい。



伊黒「何故俺が助けなければならない。そのくらい自分でどうにかしたらどうだ。

そもそも階級が下なのに上司に対して利く口ではない。そして俺はお前を認めていない。」



『はっ…蛇の擬人化っ……』



伊黒「喧嘩を売っているのか？？」



『滅相もございません！！その頭を鷲掴みしている手を離してくれると嬉しいです！！』



伊黒「物を頼む態度を考えろ。」



『良いから手を離してくださいネチネチさんっ…あああ痛い痛い痛い痛い！！』



何だ何だ新人いじめか！？

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