階級・甲の癸さん弐

75話 ページ29

『……………』



甘味処に来たんです。



実は僕の好物はかりんとう饅頭とか栗饅頭とか…とにかくお饅頭でして。



だからお饅頭を買って帰ろうと思って…お師匠様にもお土産で買いたいし…ってわけで甘味処にね？



すると其処では、桜餅の良く似合う女の人が桜餅をもぐもぐと大量に食べていて。



凄く美人さんで、幸せそうに食べているものだからみんな気付いてないと思うんだけど、真面目に大量の桜餅を食べてるんですよね(真顔)



話し掛けると面倒だし…ってことでお饅頭をお店の人に頼もうと近付いたその時。



「…あ！烏天狗の面…！ってことは冨岡さんの継子さん！？」



あっちから声を掛けてきました(遠い目)



『…はいそうです、柱合会議ぶりです…桜餅さん？』



甘露寺「桜餅さんなんてそんな〜！私は甘露寺蜜璃！」



『はあ…それで桜餅さん、何か用ですか？』



「蜜璃って呼んでよ〜！」なんて騒いでるけど、もしこれ伊黒さんに見られたらヤバイんじゃないかなっていうかその(震え声)



余計嫌われるじゃん勘弁してくれよ！！(怒)



甘露寺「名前なんて言うの？」



『あー…癸です。』



甘露寺「？？？」



『…癸Aです。』



甘露寺「あら、名字なのね！」



にこにこと笑いながら「珍しい〜！」って言ってますが蜜璃さん、甘露寺の方が珍しいかと()



甘露寺「なんて呼べばいい？Aくん？癸くん？」



『…癸でお願いします。』



甘露寺「癸くんね〜！」

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