31話☆ ページ33
土方「浪士に喧嘩売ったってどういうことだ!!」
…屯所に帰れば待っていたのは土方さんからのお説教で。
「…すみません、頭に血が上って。」
土方「それで済む話じゃねぇだろ!!」
迫力が凄いです、とにかく凄いです。
土方「てめぇがそういう余計なことをしたから…
─────天馬が怪我をしちまったんだろうが!!」
…そう、あの時斬られたのは…私ではなく天馬さん。
斬られそうになった私を庇い、代わりに斬られてしまったんだ。
「…」
『土方さん、これは僕の独断です、彼女を責めるのは違うかと。』
土方「コイツが余計なことしなけりゃお前だって怪我なんか」
『どちらにせよ町人に手を出そうとしていたことに違いはありません。
彼女が声をかけなければ僕か斎藤さんが声をかけていました。
結局声をかけていた…そして同じことになっていたことでしょう…彼女を責めるのは見当違いかと思われます。』
その言葉に何も言い返せなくなったのか、黙り込む土方さん。
近藤「まあまあ、今回は多めに見てやろうじゃないか。」
土方「近藤さん…あんたは甘いんだよ…。」
近藤「幸い大事には至らなかったみたいだしね。」
『はい、何ら仕事などに影響は及びません。』
…よ、良かったぁ…右腕だったからもしものことがあったらって…。
沖田「…天馬くんさぁ…ほんとにその子の肩持ち過ぎじゃない?」
突然のその言葉に、周りは一気に静かになった。
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