彼女がモブを通す理由４

▽ ページ23

『持って来ましたよー…ってどうした。』



中に入ると何故か涼太が本性出しかけてるような笑顔で三年組を見ている。



それ見て夏凪とか金田一とか矢巾とか渡は焦ってるし、三年組は顔色悪いし。



涼太「…あ、Aおかえり。」



『うん本性出てるねどうした!?』



涼太「あぁ、大月唯の話になったから。」



『なるほど理解した、落ち着いて座って。』



涼太「…でも、」



『聞こえなかった？座れ。』



そう言えば、イライラしながらも座る涼太。



『…あの、涼太の地雷踏むこと言わないでくれませんか？』



及川「ゴメンナサイ。」



花巻「何となく話に出ただけなんだけどな。」



松川「地雷とは思わなかった。」



岩泉「急に辞めたよなって話してた。」



『まあ僕が辞めさせましたから。』



そういやこの人達は事情知らないんだっけ？



『とりあえず、タルト持ってきたので食べてください。』



夏凪「！やった！先輩のタルト！」



そう言いながら食いついてくる。



最近夏凪が可愛くて仕方ない。



『はい、どうぞ。』



及川「ありがとう〜！」



花巻「いただきまーす。」



食べながら、考える。



久しぶりだな、この感覚…色んな人とお菓子を食べるのなんて…。



松川「めちゃくちゃ美味い、ありがとな。」



そう言われ、頭を撫でられる。



…ちょっと恥ずかしいけれど、



『どういたしまして。』



やっぱり嬉しいな。

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