彼女がモブを通す理由４

▽ ページ12

赤葦「A、チョコ好きだよね。」



チョコ系のケーキがズラッと並んでいるのを見てそう言う赤葦。



『うん、一緒に食べよ！』



甘いものを目の前にすると、僕のキャラはかなり変わってる気がする。



赤葦「あー、ほら急がない。ついてるよ。」



そう言って僕の頬についたクリームを拭いてくれる。



『赤葦ってやっぱりお母さんみたいだよね。』



赤葦「…嬉しくない。」



彼女にお母さんって言われる彼氏、ドンマイ。



『あ、赤葦食べてない！』



コーヒーを飲んでばかりでケーキを食べていない。



赤葦「Aがあまりに美味しそうに食べてるから。」



『…多分、僕があまりに並べすぎてるからそれ見てるだけで胃もたれしそうになってるって言いたいんだよね。』



赤葦「相変わらず人の感情読むの上手だね。」



『何となくで言ったら当たった。』



赤葦「すごい強運の持ち主だな。」



…この間木葉さんに電話で言われたことを思い出す。



『僕達って恋人同士っていうかボケとツッコミだよね。』



赤葦「さり気なく刺さること言うのやめようか。」



え…いや、だってそんな感じしかしない気がする…←



赤葦「…はあ。」



何か怒らせちゃったかもしれないけど悪いのは僕じゃなく木葉さ赤葦「責任転嫁は良くないよ。」…はい。



『ごめんなさい。』



赤葦「…食べるなら食べて。」



『はあい。』

▼　赤葦side→←番外編　皇と赤葦が付き合っていたら※本編関係無し※

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