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『………で?』
集団の中心核と思える一人の女に迫る。
『君達のせいで僕は平凡な高校生活を奪われたわけですが。
その責任は、一体どうやって取ってくれるのかな…?』
…そのまま、いわゆる壁ドンの形になる。
『…ここで人生終わるのと、今すぐここから離れる…どっちが良い?』
「…!!!!」
…きっと、今彼女には、僕の隠れている瞳が見えたのだろう。
今の僕の瞳は…一言で言って、“殺気立っている”だろうから。
そこまで言えば、恐怖で表情を歪ませながら逃げていく集団。
『弱くない?』
かっこ悪いなぁ、そのくらいの度胸でリンチなんてしようとすんなよ。
夏凪「…A先輩、」
『昨日の借りは返したから。』
夏凪「え、」
『昨日、味方してくれてありがとうね。
…あ、今のことは誰にも言っちゃダメだよ、隠してるから。』
夏凪「へ…?あ、い、いえ、分かりました…!」
…それだけ聞いてから、屋上へ向かう。
あー、眠いなー、寝るか。
夏凪「…A先輩、かっこいいなぁ…私もああいう風になりたい。」
『…?今誰かに噂されたか…?』
誰かに名前を呼ばれた気がした。
ま、気のせいか。
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