彼女がモブを通す理由 (ページ35)

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夏凪「…私の、せい…？」

…性格が良いからこそ、悪くない自分を責める。

そんな子でしょ、中原夏凪は。

自分のせいだと思ってすごく悲しそうな目をする中原さんを横目に

『…面白くなってきたなぁ。』

そう軽く笑いながら呟き、持っているコーラを勢い良く振る。

「アンタのせいで体育館は荒れて、あのマネージャーは悪者になった！」

「分かったら、とっととバレー部辞めなさいよ!!」

そう言ってる集団に、何も言えなくなる彼女。

「聞いてんの!?!?」

そう、一人が中原夏凪に手を上げる。

その手が彼女に当たる前に、集団達は悲鳴を上げた。

…まあもちろん、僕がコーラをかけたからなんだけど。

『あ、待ってコーラがもったいないや。』

そう言いながら『あちゃー』と額に手を当てる。

120円がもったいなく感じてしまうね。

君達返せよ120円。

この学校は自販機の飲み物が普通より安いからそこは好きだ。

「ちょ、な、何すんのよ!!」

「このマネージャーを助けに来たわけ!?」

『え、何が？』

「えっ？」

『そんな優しいことするとでも思ってるの？ウケるww』

僕がそんなに優しいわけ無いじゃんねww