トリップした先で出逢ったのは、狐達

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『えーと、取り乱しましたごめんなさい。』



そう言いながら立っている彼らの前に正座する。



『マイネームイズ』



北「普通に言えや。」



『ｽﾐﾏｾﾝ。』



良いじゃんかっちょっとくらいふざけたってっ



あ、ごめんなさい嘘です嘘ですからそんな目で見ないで。



『私は佐藤Aと言います、イントネーション間違えないでくださいね、砂糖じゃなくて佐藤ですから。

ご飯でも切り餅でもない普通の佐藤ですよろしくお願いします。』



治「めし…。」



『可愛いかよ。』



ヤバイつい本音が。



北「どうやってここに入ったんや？」



『それですが、自分でもよく分からないしこの際自分が何で生きているのかも分からないと言いますか。

先程確かに大型のトラックに撥ねられて身体めちゃくちゃこれ以上ないくらいに痛かったし確実に死んだなって思ってたんです。

それなのに目が覚めたら北さん始め稲荷崎メンバー居るとかこれは夢ですかね夢じゃないからトリップですかねうふふ。』



「うわ何だコイツキモい頭おかしい」って感じの目で見られてるとか気にならないよ←



侑「トリップ…ってあれやろ？異世界に行くとかいう…」



『そうそう、私にとってあなた達は漫画の登場人物なんです！』



キラキラした顔で(多分)そう言うと、北さんが私のおでこに手を当てる。



これはあれだよね、「キャーイッケメーン」とかのアレじゃないよね、多分。



北「…熱はないな。」



『恐ろしいくらいに信じてもらえなくて泣いた。』

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