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641話 ページ41

「…こんな所、かな…技については。」



『…なるほど。』



生の呼吸と死の呼吸…その二つは、多分同じ使い手しか使えないんだろう。



雨の呼吸の使い手である僕が使えるのは謎だけど…まあそこは置いておこうと思う。



「…あと、はね。」



『過去と今ですか?』



そう聞くと、静かに頷く。



「…誰にも話してない…そんな話なの。」



『…そっか。』



「…ごめんね、背負わせて。」



…あなたはいつも、僕に何かを教えてくれる時…悲しそうだ。



背負わせるなんて気にしなくていいのにね。



『大丈夫ですよ。』



「分かった…じゃあ、話しますね、」



そう言ったその人は…話し出した。









『……………』



…ああ、なんて話だろう。



人の醜さ、この人の苦しみ、それらが分かる、そんな話だった。



「…そんな顔しないでよ。」



そう言って僕の頬に手を添える。



…あなたは、こんなにも可愛らしく…それでいて、こんなにも優しいのにね。



「私は、あなたであってくれて嬉しい。

あなたならきっと…私の願いを叶えてくれると思ったから。」



…この人の願いは、自分のための願いじゃない。



人のことばかりを考えられる…そんな人なんだ。



「…お願いしても…良いですか?」



…本当に、悲しそうに、そう言うあなたは…見てられないよ。



『…任せてください。』



「…ありがとうA。」



彼女に頼まれたことを、僕は必ず果たす。



それが…



「よろしくお願いします。」



もうこの世には存在しない、彼女への弔いだ。

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ばりお。 - 先日見つけてから面白すぎてスマホから手が離せない…。つい夜更かし(12時過ぎ)まで読んでしまう (2019年12月3日 22時) (レス) id: 1a062a0ebf (このIDを非表示/違反報告)
あやのん(プロフ) - 「おはしも」だったんですね。私の地域は「は」ではなく「駆けない」の「か」で「おかしも」でした。 (2019年10月19日 20時) (レス) id: b41524b4b3 (このIDを非表示/違反報告)
白桜姫 - あ、やべ誤字脱字した楽しみにしてます^ ^ (2019年10月19日 17時) (レス) id: 1608bc4284 (このIDを非表示/違反報告)
白桜姫 - 逆ハーなのにここまではスラスラ読めたの初めて続きめっちゃ食べ2してます^ ^ (2019年10月19日 17時) (レス) id: 1608bc4284 (このIDを非表示/違反報告)
海月猫(プロフ) - 更新ありがとうございます!これからも頑張ってください! (2019年10月19日 12時) (レス) id: db1e8d80c6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:心月美玲 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2019年10月16日 18時

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