階級・甲の癸さん拾肆

629話 ページ29

『お帰りなさいお師匠様、強面さんっ！』



そう言いながら駆け寄る。



あの後すぐ僕達は帰った。



もう見ていないといけないようなお遣いは終わったから。



不死川「おう。」



『何かちょっといらいらしてません？お魚食べて？』



不死川「いらいらしてるからって魚食べねェといけない意味が分かんねェよ。」



カルシウム摂ってって言っても分かんないと思ったから言ったんだよ！！



…小魚か？(真顔)



冨岡「A。」



何処か機嫌の良さそうなお師匠様が僕の方へ来る。



え〜〜〜可愛い何この人。



『どうされました？お師匠様。』



そう聞くと、突然僕の首に腕を回してくる。



…？？？



冨岡「異国製のもので、ネックレスと言うらしい。」



…ネックレス、



『綺麗な青…え、ありがとうございます！』



そう言って笑うと、優しく頭を撫でてくれる。



冨岡「不死川が一緒に選んでくれた。」



『え』



不死川「冨岡ァ、言うなって言ったよなァ！？」



『ありがとうございます強面さん！』



不死川「うっ…俺は見てただけだ、礼なら冨岡だけに言っとけ！！」



…みなさん、この人ツンデレですよ(大声)



『お師匠様も強面さんも、二人ともありがとうございます！

一生大事にしますね…肌見放さずつけてます！！』



冨岡「…ああ。」



不死川「…失くしたりしたら、また選んでやるから…買ってやっても良い。

…だから落ち込んだりすんなよォ、分かったな？」



…気にして、くれているんだ。



『はい、ありがとうございます！』

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