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602話 ページ2

不死川「思い出せない、って例えば何だァ?」



そう聞かれ、もう一度空に手を伸ばしながら考える。



『…家族のこと、とか。』



一言で言えば、元の世界でのことだ。



おうちゃん、帆兄、煌先輩は忘れたりしない…と言いたいところだが、煌先輩についてはあの言葉をくれたのが煌先輩だということを忘れていた。



存在自体は忘れては居なかったのに…そう思うと、何だか嫌な感じだ。



不死川「…家族を忘れるっていうのは辛いなァ。」



『…そうですね。』



忘れるべきなのかもしれないとは思う。



埜田雪希の言った通り、“家族”で僕の味方で居てくれたのはおうちゃんと帆兄くらいのものだから。



他の家族は確か、埜田雪希の言ったことを信じて味方をしていたような気がする。



『…でも、嵐の子だけは…忘れてはいけなかったような気がする…。』



不死川「嵐の子ォ?」



『あー、うん。』



伸ばしていた手を下に下げ、目線を手に向けながら呟く。



『…僕は家族を“天候”として表していました。

その中でも僕は“雨”、おうちゃんは“虹”、帆兄っていう兄が“雲”、お世話になっていた先輩が“大空”…其処までは覚えてて。

なのに、“日輪”や“月”や“星”や“夜空”や“雷”や“霧”…そして、“嵐”…それらが思い出せないんです。』



おうちゃんの記憶喪失を聞いた時…僕も一部の記憶だけ抜けていたから気持ちが分かってしまったの。



思い出せないって…辛いよね。

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ばりお。 - 先日見つけてから面白すぎてスマホから手が離せない…。つい夜更かし(12時過ぎ)まで読んでしまう (2019年12月3日 22時) (レス) id: 1a062a0ebf (このIDを非表示/違反報告)
あやのん(プロフ) - 「おはしも」だったんですね。私の地域は「は」ではなく「駆けない」の「か」で「おかしも」でした。 (2019年10月19日 20時) (レス) id: b41524b4b3 (このIDを非表示/違反報告)
白桜姫 - あ、やべ誤字脱字した楽しみにしてます^ ^ (2019年10月19日 17時) (レス) id: 1608bc4284 (このIDを非表示/違反報告)
白桜姫 - 逆ハーなのにここまではスラスラ読めたの初めて続きめっちゃ食べ2してます^ ^ (2019年10月19日 17時) (レス) id: 1608bc4284 (このIDを非表示/違反報告)
海月猫(プロフ) - 更新ありがとうございます!これからも頑張ってください! (2019年10月19日 12時) (レス) id: db1e8d80c6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:心月美玲 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2019年10月16日 18時

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