【QK】食わず嫌いのキミへ。《短編集》

きらめく夜空と_izw ページ36

____長らく開催されていた伊沢拓司誕生祭も幕を閉じ、お開きになった。







今日の夜は拓司のマンションに泊まる予定だっため、同じ車に乗り込む



今日くらい運転するよ？と言ったのに


いーのいーの、っと私を助手席に誘導する彼




誕生日くらい良いのに、
と思いつつも彼の厚意を有難くうけとり、助手席に座った








「いやぁ、楽しかったね、」




『だねぇ、須貝さんの一発芸大会はほんと笑ったよ』





「ははっ、あれはピカイチだったな」






『あと、こうちゃんのさ、.....』



その後も誕生日会についての会話は続き、
もう少しで拓司のマンションに着くところだった





けれど本来曲がるポイントで、車線を変えずにそのまま真っ直ぐ直進する




『え、拓司？今の右折しなくていいの？』





「んー、間違えた」






と、言うだけで彼はその後も戻ろうとはせず

どんどんマンションとは遠ざかっていった







その間、目を閉じてまっててと言われたので
素直に目を閉じることに。






.








『拓司、もう開けていいの？』




「んー、もうちょいまって」




さっきから、我慢しきれなくてチラチラ開けているが、暗くて何もわからない





「.....ん、俺の手掴まって？」





と、拓司は言うと助手席側のドアを開いた


『え、どこ向かってるの？？？』







「そんな怖がんなって、笑」








『いや深夜に分からない所連れてこられても、』




そうやって私がガミガミ言っている間に、目的地に着いたのか急に止まる







「A、目開けていいよ」








『うん、...っ........！！』

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