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越えられない壁_ymmt ページ17

山本視点





『よしくん、振られちゃった。』






「えっ、」




Aから発せられた意外な言葉





「伊沢さん、おっけーしてくれなかったの?」







コクッ







「そっか。よしよーし、Aはよくがんばったよ。


ん、吐き出していいよ」







僕の血の繋がった妹であるAは、今日仕事仲間である伊沢さんに振られたらしい。









AがQuizKnockに入ったのは

僕がAをオフィスに連れていった時に、Aの頭の才を伊沢さんは見出し、QuizKnockにスカウトをしたことがきっかけだ
実際長期記憶だけなら、誰よりも長けていると思う。




そしてAは共に活動していくことで、伊沢さんに恋愛心を抱いていくようになったそうだ





.....僕はAと同居している身として、兄妹として、Aの恋愛話はよく聞いていた


その度に締め付けられる胸の痛みに気付かないふりをして。









『気持ちは嬉しいけど、ごめんねって、』







「...そっかそっか」







頭を優しく撫でると、更に涙を落とす



よほど辛かったのだろう。







『よしくん、わたし、がんばる

もっと魅力的になって、いつか絶対に、』









Aは、そのままでも充分魅力的なのに。



そう素直に伝えられたらどれだけ良いか





「じゃあ今夜はやけ酒しますか?」








『うん、そうする、』









.





.






.






『よしく〜ん、えへへっ、』






「ちょ、飲みすぎ」




Aは、辛さを紛らわすためにハイペースで飲んでいく



そのため、いつも以上にベロンベロンに酔っている






Aは1度缶を机に置き、こちらを見つめて話し始めた







『あのね、よしくん、わたしね、


伊沢さんを好きになる前はよしくんのことすきだったんだよ』








「...え?」









思わずビールの缶を落としてしまう









『でも、越えられないかべっていうのが、あるから。



本当はよしくんとおなじ大学にかよいたかった



でも、同じ大学行ったら、よしくんが他の人と仲良くしてるところ見て

気がおかしくなりそうだったから、同じ偏差値のあのだいがくに、いったの。


わたしだけのなんだぞ、って言いたくなっちゃうから』









『それに、振られたりゆう、あれ

ウソなの、じっさいは、ちがうこといわれた』

.→←.



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設定タグ:QuizKnock , クイズノック , 短編集   
作品ジャンル:恋愛
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真鱈(プロフ) - 唯花さん» お久しぶりの登場ですね...。よく分からない方向性に話が進んだらごめんなさいぃぃ。 (2020年5月20日 0時) (レス) id: 2991213929 (このIDを非表示/違反報告)
真鱈(プロフ) - なるみさん» うわぁぁぁコメントありがとうございますぅううう(急なハイテンションごめんなさい)そう言って貰えてとても嬉しいです。ありがとうございますゥゥ泣これからも頑張ります!! (2020年5月20日 0時) (レス) id: 2991213929 (このIDを非表示/違反報告)
唯花(プロフ) - 予告のふくらさんが気になる、、 (2020年5月19日 20時) (レス) id: 8a61659215 (このIDを非表示/違反報告)
なるみ(プロフ) - うわああああ主さんが書く川上さんすてきすぎますううう(急なハイテンションごめんなさい) (2020年5月19日 20時) (レス) id: b45e5db758 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:真鱈 | 作成日時:2020年5月10日 1時

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