【QK】食わず嫌いのキミへ。《短編集》

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「ん、予想的中」









『え、？』









...相変わらず何が起こっているかわからない









え、今伊沢さんとキスした？




それに予想的中って...









頭の中で色々な思考が巡っていると、







オフィスのドアが開いた









「こんにちは〜、って...あれ、お邪魔でした？」







「...え、2人ってそういう関係でしたっけ？？」








昼から出勤であろうこうちゃんと山本さんが疑問の声を上げる









「ちげーよ、笑



Aちゃん顔赤いから、熱あんのかなーって」









「あー、確かに！真っ赤ですね


大丈夫ですか？」









山本さんが私の顔を覗き込むのと同時に伊沢さんの手がするりと離れる









『えっと、大丈夫ですよ？



ちょっと暑かったからですかね？？』









「確かに、今日暑いもんねー



Aさんが大丈夫ならいいけどさ？」








大丈夫大丈夫！！と必死に否定する





.....まって、そんな顔赤いのか私。









「もうこんな時間か、

さってと、仕事再開すっかなぁー」





私の顔を赤くした原因であろう人は



そう言うと








いつの間にか元の場所へ戻っていた









...顔の熱は引きそうにない







手で顔を仰いでいると






ピコンッと、携帯がなる









ロック画面には






”伊沢”という文字









[夜、俺残ってくよ。]







ただ、それだけのメッセージ









...ずるいじゃないか、こんなの。







お前も残れっていってるようなもの。









いや、そうしたいのは私の方だったり...するかもしれない









.









「お疲れ様でしたー！それじゃ、」







こうちゃんがペコッと会釈をしオフィスから出ていく







外は真っ暗。







ここの空間にいるのは私と伊沢さんだけ









「...さーて、また2人きりだね」









『そうさせたのは、伊沢さんです』









「俺、Aちゃんに残れとは一言も言ってないよ？」









『そうですけど、、、』









「それでも残ってるってことはさ、」









ちゅっ＿＿＿＿









「これ、期待してたからでしょ？」

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