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今日 ページ1

A、学校じゃないの〜?
母の言葉に耳を傾ける。そう。今日は入学式なのだ。
重たい身体を起こし目を擦る。
友達がいない私は朝から晩まで憂鬱だが、学校を休む訳にもいかず渋々ベッドから降りた。
生まれてこの方友達や親友というものと全く縁がなかったため毎日することもない。
騒がしい教室が静かになる方法はないか考えたりしている間に学校に着いてしまった。

部活にも入らない予定の私は家に帰ってもすることがない。いやまあ勉強すれば良いことなのだが。
誰も好んで自ら勉強したくあるまい。
私は勉強したくない。決して。

学校では適当に愛想を振り撒いておけば基本なんとかなる。気がする。
本当になんとかなるかは知らないけど。

この高校生活も平凡なまま始まり平凡なまま終わると思っていた。
"アレ"と出逢うまでは。

"アレ"とはどれかと言いますと、、
そう。容姿端麗、文武両道等で学校で有名である"高橋藍"のことである。

察しの良い方はわかるかもしれないが、私は"アレ"に目を付けられてしまったのです。
"アレ"こと高橋藍に部活に誘われたのだ。
部活は天文学部だそうで、私にはさっぱりわからない分野だ。
だがここで断ればファンの女子に殺されるだろう。
それだけは勘弁してほしい為入ろうと決意した。

入部届けは出した(出された)
何故よりによって私なんだと文句を垂れながら部室?に入った…

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作者名:黒瀬 濇 | 作成日時:2020年2月15日 7時

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